催眠に関する誤解

 

催眠と聞くとどんなイメージをお持ちですか?怪しい?マジック?ショー?

多くの方は、催眠術を使ったショーや催眠商法を呼ばれる詐欺商法をイメージして、心理療法としての催眠を誤解しています。

 

催眠療法(ヒプノセラピー)はもともと私たちが持っている潜在意識の力を心理療法に応用したものです。

潜在意識は、私たちが思考(顕在意識)では到底不可能だと思い込んでいることを可能にする力を秘めています。

 

火事場のバカ力という言葉を聞いたことがあると思います。

火災現場に取り残された子供を助けるために、母親が飛び込んで、崩れたがれきを動かして子供を救出するという話を聞いたことがあるかもしれません。100キロ近くになる崩れた家具や柱を子供を助けたい一心で持ち上げてしまう。

頭で考えると不可能なことです。

しかし、子供を何が何でも助けるという強烈な集中力が体中にみなぎり、不可能だと思い込んでいたことを可能にしてしまうのです。

 

 

また、アスリートが「ゾーンに入る」という言葉を使って表現している、非常に集中力が高まってる状態も

潜在意識が活性化しているからなのです。

 

思考を飛び越えて、秘められた能力に直接つながることが催眠なのです。

 

催眠は、誘導によって思考で判断する意識のシステムを休ませ、本来持っている秘められた力を呼び覚ますものです。

 

私たちがドラマや映画に夢中になり、涙したり笑ったり、感動するのは潜在意識の働きです。

この状態を楽しむために、自ら催眠に入っているのです。催眠は特別な意識状態ではなく、日常の中で頻繁に味わっています。

 

思考では、ドラマも映画もフィクションで本当の出来事ではない、今起きていることではないとわかっているのです。

 

にもかかわらず、私たちはそれを現実に起きていることと区別をつけずに楽しむことができるのです。

 

主人公が体験する人間ドラマを自分のことのように共に味わうことで、自分の経験として脳に記憶されます。

 

何かに夢中になって時間を忘れた時や、感情移入してる時は催眠状態にあるといえます。

 

催眠を利用できれば望んでいることを実現することも夢ではありません。